菅野家住宅
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高岡山町筋とまちづくり
菅野 克志
 富山県北西部に位置する高岡市は、近世から近代にかけて米や綿などの集散地として繁栄してきた商業都市です。 慶長14年(1609年)加賀藩第二代藩主前田利長公により開町され、以来約400年にわたり越中における商業の中心地として発展してきました。 なかでも山町は、商都高岡を支えてきた商人の町として栄えてきた地域です。

 山町筋はJR高岡駅の北西に位置し、かつて物流の拠点であった旧北陸道沿いの東西約500メートル、面積5.5haの地区を指します。明治33年(1900年)の高岡大火の教訓から、山町の住民は火災に強い土蔵造りの家を次々に建築しました。 しかし年月を経て、昨今の車社会の到来等により昭和40年ごろから地区内の土蔵造りの民家が相次いで取り壊されるようになったため、昭和60年ごろから住民の間に町並み保存の気運が盛り上がり始めました。その後平成4年に「土蔵造りのある山町筋まちづくり協議会」が発足し、平成12年には山町筋が国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、現在に至っています。

 現在の山町筋は、104棟の伝統的建造物(建築物、工作物含む)が存在しています。 ハード面では地区内の建造物の修景等を行っている他、道路・街路灯・看板の整備、電線類の地中埋設化等、総合的な整備計画を検討中です。 またソフト面では、高岡開町以来400年の歴史を誇る高岡御車山祭り(国指定 重要有形・無形民俗文化財)の保存・継承を筆頭に、その他土蔵フェスタなどの各種イベントやミニコンサートの開催を行っております。

  私は山町筋をより一層魅力のあるまちにしていくために、今後の重点的実施事項として、以下の4点を挙げたいと思います。
1. 御車山会館を建設し、高岡開町以降の歴史と御車山祭りを関連付ける。
2. 山町筋に、観光客をもてなすための飲食施設を設置する。
3. 山町筋とその周辺の観光地(高岡大仏、金屋町、古城公園、瑞龍寺その他高岡市内の観光地)とのストーリー性を構築し、PRする。
4. 観光客が3を周遊できるような交通インフラを整備する。

 何れも短期間で実現できることではありませんが、今後関係各位と連携しながらまちづくりを進めていきたいと考えておりますので、ご指導・ご鞭撻の程、よろしくお願い致します。
以 上
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